バイク泥棒を捕まえた。②(バイク泥棒の犯人を自力逮捕)
最初に
自宅の自転車置き場からAPE50が消えてから呆然としていましたが、盗難防止に取り付けていた小型スマートフォンから追跡できることに気づきました。ここからはバイク泥棒をやみくもに探すのではなく、確実に追跡が可能です。あとはどうやってバイク泥棒を捕まえるかどうかが問題です。
バイクの窃盗犯追跡開始
バイク泥棒を追跡する。
どうやらバイク泥棒は家から10㎞ほど離れた場所にある山を走行しているようです。すぐに警察に一報いれようかと思いましたが、先ほどの警官の対応を思い出してバイクのある場所とバイク泥棒の犯人を特定して他の警察に連絡を入れることにしました。場所を表示するためのノートパソコン、車体番号を確認する為の書類、犯人や証拠を撮影する為のデジカメを持って出発しました。デジカメは暗闇でバイク泥棒の犯人や犯行を撮影する必要がでてくるかもしれないのであえてスマホのカメラではなくフラッシュが使えるデジカメにしました。途中で何度か確認しましたがどうやら山道を上がったり下がったりしているので遊びで乗り回しているようです。時間は深夜2時。友達を応援に呼ぼうと思いましたが、あまりに非常識な時間だったのと体中に怒りに燃えて、どんな奴が相手でもバイク泥棒をボコボコにできると心が無敵状態だったのでそのまま現場に直行しました。
それから間もなく現場についたのですが、どうやら中学生か高校生のようなヤンキーが3人程度いるようです。こいつらがバイク泥棒なのか?
しばらく様子を見ていましたが盗んだApe50を順番に乗り山道を1周づつ交代しているようです。とりあえず茶髪のガキ一人(ガキA)がApe50に乗り山道を下り始めました。すぐにどうこうするつもりはなかったのですが、ゆっくりと後を追っていくことにしました。Ape50は50キロぐらいで走行していたと思いますが後ろから来る私の車に気づき、こっちの進路を妨害するようにローリングを始めました。まぁバイクを盗んで興奮して気が大きくなり
自分のバイクじゃないからなにをしても大丈夫
というつもりだったんだと思います。大きくローリングをするエイプを後ろから眺めながらデジカメで窃盗犯を写そうとした時に突然Ape50がこけました。とりあえず目の前でこけてたのでバイク泥棒確保のチャンスという思いで車を降りてガキAのところに駆け寄りましたが、ひざと手を激しく擦りむき血まみれでした。ただ大怪我をしていたり命の危険はなさそうな感じでした。
こけて倒れたApe50を起こして、壊れているところはないか確認しながら。自分のバイクだということを確認しました。ナンバーこそ外されていましたがタンクの傷など見覚えがありこのバイクは明らかに自分の盗まれたバイクだと確信できました。
「大丈夫か?」
と声をかけてやると半泣きになりながら
「たぶん大丈夫、だけど足が痛い」
というので
「家がそんなに遠くないなら家まで送ってやろうか?バイクも後ろに積んでやるよ」
というと
「いいんですか?」
と言いやがった。心の中で
「ラッキー これでこいつの家も分かるし親に弁償させてやるぜ!」
と踊りたくなる気分だった。ガキAが山の上にいる他のヤンキーに連絡している間にApeを車の荷台に乗せる時に気づいたのだが、鍵を壊して直結して乗ってやがった!怒りを抑えながらどこへ向かったらいいかと聞くと我が家から車で10分程度のところだった。同じ町内なら後のことを考えて無茶は出来ないが、そこまで離れているなら正々堂々地獄を見せてやるぜ!とテンションが上がってきた。
ここからの分岐点は2つだ
①このまま警官のいる交番を見つけたら横付けをして突き出す。
②自宅へ送り、自宅を確認した後で警察へ突き出す。
①の場合は18歳未満ということで相手先も教えてもらえず泣き寝入りの可能性もある。となれば②番か?②番の場合も先に警察に話を通しておかないとややこしいことになるかもしれない。
結果。警察へ一報いれて自宅へ連れて行き、そこで警察に事情を話すという方向性でいくことにした。どこで警察に一報いれるかだがごく自然なほうがいい。
「ちょっと出血が激しいからコンビニで包帯と消毒液買うぞ!バイキンが入って化膿すると大変だから。破傷風とか怖いだろ」
といいコンビニに寄り消毒液を買うことになった。ただ消毒液はなかったので包帯と傷を洗浄用の水を買って、このあたりは道が全然分からんからどこへ行けばいいか?を聞きながら、ナビに電話を入れると案内が出るから教えてくれというと番地までいれて○○ー○○○と答えやがった。
実は私の使っているナビだが、電話番号を入れて検索しても個人宅の場合は苗字をいれないと検索が出ない。苗字を聞くと○○○というのでいれてみると案内が出た!
こいつの個人情報ゲット!
そいつが包帯を巻いてる間に、友達から電話がかかったふりをして交番ではなく警察署に連絡をして事情を簡単に話し、これから行く家の近くで待機してくれることになった。この際にはいろいろと聞かれうんざりとしてきたが最低限のことだけを話しなんとか納得してもらった。バイクを盗まれたあたりを説明したぐらいでは明らかに面倒臭そうな感じだったが、バイク泥棒の犯人を確保している状況を伝えると明らかに乗り気になって来たのが腹が立つがしょうがない!!!
ガキの自宅の前へ着いてヘッドライトを切ったぐらいに
「どうされましたか?」
と二人組みの警察官が近づいてきた。明らかにガキAはおどおどとしていたが、
「こいつがさっき電話したバイク泥棒の犯人です。」
と俺がいうとガキAはこっちを見たまま完全に時間が停止したような顔で固まっていた。 ガキAはパトカーに連れて行かれて警察官に事情を聞かれている。俺のほうは事情の説明とバイクが自分のものであるという証明をしていましたが警察官と1時間ほど話した後で俺のほうだけ交番に行き実際のバイクを見ながら破損箇所などの確認と被害届のようなものを書くことになった。自分で捕まえに行ったことにたいして咎められたが内心では「お前らがバイク泥棒を捕まえる気がないからだよ」と思い続けていました。しかしこれがこの警察官の手柄になるのなら悔しいなぁ~
その間に警察官はガキAから詳細を聞いて事件の全容をまとめたようだが、ガキA、ガキB、ガキCでお互いに責任のなすりつけを行っていたようだ。どうにも話のつじつまが全く合わないらしい。どちらにしてもこっちは盗まれたバイクの弁償などの含めて話をしたいと伝えたが年令の関係で相手先の情報は教えられないということだった。バイク泥棒なんですが駄目なんですね。
「やっぱりか!」
とりあえず相手の自宅は分かっているのでこちらから交渉するということを伝えましたが、警察からは教えられないということだけで、そのあたりは自由にしてくれということだった。そこで合点がいかないのが、バイク泥棒の親についても教えてくれないそうです。なのでガキB、ガキCについては全く分からないNO情報です。子供の責任は問えないというのなら保護者に責任を問うべきだしと思っていましたが、刑事事件と民事事件は別物で考えないといけないようです。バイクの破損に関しては親に監督責任があったということで親に対して弁償を求める必要があります。
警察にこちらの連絡先を伝えてもらって相手の親からの連絡を待つということになるそうです。相手の住所も名前も教えてもらえません。先方が連絡も無視した場合はどうなるのかが不安です。
どうして犯罪者の情報はもらえないのに被害者の情報を相バイク泥棒の親に渡す必要があるのか意味不明です。
※もしも万が一相手から連絡がなければ教えてくださいと警察の方には後で言われました。ただそれによって相手の連絡を教えてくれるということはないそうです。
交渉をする上でも今回のバイク泥棒の窃盗事件の詳細がわかったら教えてくださいと警察にお願いをしてその日は終わりました。
【参考サイト】
高知県警 被害者の方へのお願い
他県の警察ですが、希望すれば犯人の情報をもらえるようですが、今回は未成年というのが関係しているのかもしれません。
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