当たり屋注意!
ある深夜のことですが、友人に頼まれて友人の車を会社に置きに行く途中のことです。あまり人気のない直線道路で空き地からバックで車が出てきていたので、停車して待っていたところ急にスピードを上げてぶつかってきました。あまりにふざけた運転の為に呆然としましたがとりあえず運転席に駆け寄ったところ
「兄ちゃん、すまんが警察と救急車を呼んでくれんか?全身が痛くて吐き気がすんじゃ。警察が来たら説明せんといけんがドライブレコーダーってそっちは積んでないんか?」
「ドライブレコーダーは積んでいない」ことをいうと
「そうか、ちょっと首が痛くて動けんから警察が来たら教えてくれ」
そこから警察がくるまで約30分
警察が来たので私のほうが説明しようとすると車からクラクションを鳴らして警察にアピールをして車まで警察官を呼んで
「わしが左折をしようしてウインカーをだして止まっていると、この兄ちゃんに後ろからぶつけられたんじゃ!」
私「!!!!!!! いやいや私が空き地から車がバックしてきたので、止まっていたら凄い勢いでバックしてきて一方的にぶつけられたんですよ」
「こんな怪我までさせられてわしに責任をおしつけるんか?さっきまで、すいませんすいませんて言っとったろうが! 痛たたたっ 首がうずく」
警察もあまりの双方の言い分に違いがあり、
「とりあえず見分させてもらいますと」
見分を始めだしたが、そばの自販機にいた人を見つけて
「事故をみなかったですか?」
と聞いたところ、その人は
「後ろから車が突っ込んで来た」
と言ったらしい。
「そばで見ていた方が後ろから突っ込んだのを見たといってるんですが、どうなんですか? 調べればわかるんですが、もういちどお聞きしますよ」
などと言われ私が犯人扱い…..
おっさんはおっさんで
「首が痛い。これは人身じゃろ。傷害じゃろ。100対0以外あり得ない」
などと言いたい放題。本気で殴りつけて怒鳴りあげてやりたいぐらいだったが警察の手前そうもいかず腹立だしさだけが湧いてくる。警察は警察で
「目撃者がいるんですが認めないんですか」
と言わんばかりにこっちが悪者。警察にも他に目撃者やカメラがないかもう一度調べてくれといっても面倒くさそうにするばかり。あ、これはなんかヤバい方向だと思ってもどうすることもできず途方に暮れるばかり。なんかあほらしくなってきたと思った時に冷静になり、友人に連絡して事故の件をいわないといけないとと思い電話をする。
「これこれこうでこっちが悪者にされてる。まだどうなるかわからんがスマン」
とあやまったところ。
「使ったことないけど、車のカーナビにはドライブレコーダーが付いとるよ」
といわれあらためて車のエンジンをかけカーナビの設定をいじっていると
ありました。一部始終が写った映像が!
警察官を車に呼んでみてほしいものがあるといったところ、心底めんどくさそうに車に来ましたが、映像を見て「あっ!」という顔をしていました。ただそこは警察官で車の車種だけでなくちゃんとこの事故の映像なのかを映像のナンバープレートをメモして照らし合わせていました。もう一人の警察官を呼んで離れたところで話し込んでいたので、私もとりあえず相手のほうに近づいていきましたが
「首が痛い。ほんまに許さんけんの!この車も全部元通りにしろや!買ってまだ三日や」
言いたい放題ですね。とりあえずさっきまでは絶望的な状況でしたが、今は完全にこちらに分があります。もっともっと言わせて録音しておいて恥をかかせてやろうと思っていましたが警察の方が来てネタばらしをしてしまいました。
さっきまで騒いでいたのがウソのように。首は痛くない。もう大丈夫。大した事故じゃない。こっちで話をするから帰ってくれなどと言い出す始末。目撃者も、用事があると突然走り出し姿を消してどうみても当たり屋とグルだろ(笑)
そうこうするうちにパトカーが2台ほど増え、警官も6人増えて騒ぐ当たり屋を車に乗せて警察署に連行。パトカーに乗せられそうになった時には首が痛い。腰が痛い。死ぬ。などと都合のいいことを叫んでいましたが…
私の方は再度、事故の内容の説明とドライブレコーダーの映像を出して警察官の方がカメラのようなのもので撮影をしていました。車の持ち主と連絡先を聞かれて、今日はもう終わりですということでした。もしも自分の車だった場合、ドライブレコーダーを積んでいなかったのでどうなっていたかを考えるとぞっとします。事件の扱いになる可能性もあるので車の修理と顛末まですべて終わった時に動画なども公開しようと思っています。
おそらく大きな事件になっていないだけで、こんな当たり屋はどこにでもいるかもしれないので注意が必要です。
とりあえず家に帰ってすぐにAmazonでいちばん取り付けやすくて安いドライブレコーダーを買ってしまいました。こう考えるとナビをつける時にドライブレコーダー機能が付いたやつにすれば良かった・・・
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