最初に
Windows11が2021年11月5日に登場して3週間でシェア率は5.8%になり2021年12月1日時点で8.6%に上がってきました。この数字が高いのか低いのかの判断は難しいところですがWindows11のインストール要件が高いので今後はアップグレードよりもWindows11への買い替えによるシェア率向上がメインになってくると思われます。しかし現状でWindows11からWindows10に慌てて移行する必要はありません。その理由について説明していきます。
Windows10のサポートは2025年まである。
OSを乗り換える理由の一つにサポート切れというものがあります。今までもシェア率の高いOSとしてWindows2000やWindowsXpというものがありましたがユーザー数が多すぎて当初のサポートを延長するということがありました。実際にWindowsXPはサポート終了まで12年間という長い期間現役で使えました。シェア率の高いOSということで長期間のサポートが提供されましたが、同じくWindows10も高いシェアを保っています。現状で2025年10月までのサポートですが状況によってはそれ以上のサポートが提供される可能性も十分にあります。今使っているPCの動作に不満がないのであればできるだけ使って壊れたり使えなくなるタイミングでのPC買い替えをするほうが高性能なPCを安く買える可能性が高いです。
Windows11で使えるOfficeの問題
当初の情報ではWindows11で正式サポートされるOfficeは2021だけでした。現状ではOffice2016以降で正式サポートに変更になったということですがOffice2013を使用しているユーザーはWindows11にしてしまうとOffice2013が使えなくなってしまいます。Office2013の延長サポートは2023年4月まであるのでOffice2013ユーザーはWindows11にアップグレードをしてしまうと使えなくなってしまいます。
Windows11は今だトラブルや不具合の多いOS
現状で分かっている分だけでも
- Windows 11のアップグレードでエラーが出る
- プリンタによるさまざまな不具合が発生
- レジストリキーによるアプリの互換性の問題
- 一部のアプリ内のUI要素と描画の不具合
- Snipping Toolなど一部の組み込みアプリケーションでの不具合
- AMD Ryzenプロセッサ搭載デバイスの一部アプリケーションのパフォーマンス低下
- Intelのネットワークソフトウェアとの互換性の問題
- Oracle VirtualBoxと Windows 11の間で互換性の問題
上記のようなトラブルが発生しています。これはWindows11が悪いのではなく登場したばかりのOSなのでまだデータの蓄積が足らないことに問題があります。その為、安定性が求められるシステムには当然ながらインストールをするのはおススメしません。というか止めておいた方がいいです。
まとめ
現状でWindows10であっても何の問題もありません。むしろ現状、Windows10で安定しているのであればWindows11を入れる意味はありません。入れる理由があるとすれば
仕事で最新OSの検証をしておく必要がある。
最新のWindowsを使ってみたい。
という人ぐらいでしょうか。とりあえずWindows11が次期主力OSになるのかは現時点ではまだ分かりませんし、Windows10が安定して使える限りはアップグレードする必要はありません。
特に必要がない限りWindows10のままサポートが入れるまで使うか、壊れた時に新しいPCに買い替えるのが一番合理的な方法ですよ。
こういったメッセージを見るとWindows11にしないといけない気になって
新しいPCを欲しくなりますが、壊れるまでは今はまだ我慢の時です。
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