最初に「漫画家・水口幸広さんとは」
『カオスだもんね!』を代表作とする漫画家・水口幸広さんこと通称水口画伯が急性心不全の為に56歳で亡くなりました。私が知ったのは『カオスだもんね!』の主要メンバーの一人であるアカザーさん(@AKZ161)によるTweetでした。
水口さんが、2023年5月12日の午前4時頃に急性心不全で亡くなりました。あまりに急で、もう水口さんと一緒に取材に行けないという事を未だ実感できません。現在、桜井さんと一緒に水口さんの追悼個展を準備中です。これをお別れの会とさせていただきます。詳細は後日あらためて告知させていただきます。 pic.twitter.com/0pY0T4mzeN
— アカザー (@AKZ161) June 21, 2023
これがネットニュースなら少しは疑ったのですが、『カオスだもんね!』の主要メンバーの一人であるアカザーさんからの発信であれば疑う余地はありませんでした。私はEYE-COMのころからの愛読者でEYE-COMを購入した際の楽しみの一つでした。週刊アスキーになった後で電子版に移行しましたが、サブスクで無料で読めるようになったにもかかわらず読む機会が減ったのは『カオスだもんね!』の連載終了が原因かもしれません。
シャクライさんが『カオスだもんね!』の担当を外れBookCafe ヨミヤスミを開業、アカザーさんの週刊アスキーの退職などもしかすると様々な深い業界事情があったかもしれませんが『カオスだもんね!』の中では相変わらず変わらない3人組を見ることが出来ました。今になって考えると変わらないということが、いかに重要で難しいことだったかを実感します。
短編のレポート漫画で約30年…. これは本当に難しいことで偉業だったと思います。
漫画家・水口幸広さんこと通称 水口画伯の作品について
単行本としては下記の2作品が販売されました。
カオスだもんね! – アスキー・メディアワークスより、全20巻
カオスだもんね!PLUS – アスキー・メディアワークスより、既刊5巻
しかし現状で確実に入手できるのはカオスだもんね!PLUSだけになっています。30年の連載で25冊だけというのは少し少ない気もしますが、それだけ1話ごとに詰まっている情熱は密度が濃いものだと思っています。じつは水口画伯の訃報を聞いて、今後に残された家族の助けの為にも作品を購入しようとしたのですが、新品での全巻購入はできなくてかろうじて購入できるのは最新作であるカオスだもんね!PLUSだけでした。
このリンクはAmazonアソシエイトを使用して作成されております。
これはAmazon Kindle版なのでどこでも読むことが出来ます。個人的には『カオスだもんね!』も全巻購入したかったのですがこちらは電子化されておらず紙の本しか存在しないのですが、今となっては新品で全巻揃えることはできませんでした、できればこれを機に旧『カオスだもんね!』も電子化で販売していただければと思います。あまりにも高すぎるのは困りますが20,000円以下なら購入させていただきます。
水口幸広 追悼 原画展の開催について
「水口幸広 追悼 原画展」が開催されることとなりました。
【開催場所】BookCafeヨミヤスミ(京王多摩川)
【日時】開催期間7月21〜23日 時間は11時半〜17時
ということで元編集のシャクライさんの主催?による原画展となります。
ヨミヤスミ公式サイト https://yomiyasumi.tumblr.com/
それから“水口幸広 追悼 原画展”を行ないます。期間は7月21〜23日、11時半〜17時、場所はBookCafeヨミヤスミ(京王多摩川)となります。記帳・献花台は設けておりません。主に桜井が保管していたものが中心のため、小さめな作品が多めですが、少しでも作品から水口さんを感じていただければ幸いです。 pic.twitter.com/FZVLjpka5p
— シャクライ (@shakurai39) July 7, 2023
私も参加をしたかったのですが、どうしても仕事の都合がつかずに参加が出来ません。できるだけ上記のツイートを拡散していただいて多くの人に参加をしていただきたいと思いますが、会場の関係で多くの人は入れないようです。@yomiyasumiもしくは@AKZ161でお伝えするということなので状況を見ながら故人をしのんで欲しいと思います。私も水口画伯とは10歳違いですが、訃報を伝える側から伝えられる側になったのだと実感する年齢になってきました。
一般人にではなくクリエイターは死後に自分の生きた証として作品を残すことが出来ます。決してベストセラーにならなかったとしても愛読者の心には残り続けます。私も水口画伯の残してくれた作品を読むことで水口画伯のことは一生忘れません。素晴らしい作品をありがとうございました。
※補足
個人的には長年連載していた週刊アスキーを発行していた角川アスキー主催、もしくは支援という形での追悼企画を期待したいところでしたが連載終了から期間が経過している為か、もしくは遺族の意向があってかは分かりませんが角川サイドからの情報発信を見つけることはできませんでした。細かな事情は分かりませんが薄情という感情を持ってしまったのは私だけでしょうか?
シャクライさん、アカザーさんという戦友をもった水口画伯は幸せだったと思います。
コメント