最初に
スマートフォンと言えばiPhoneというほどに日本ではiPhoneのシェア率は高くなっています。理由はいくつかありますが、スマートフォンが一般的に普及し始めた当初のAndroidのバージョンは2.1や2.1の頃で動作が不安定でした。安価ですがまともに使い物にならない中華Androidスマートフォンも数多く販売されていた為にそういったスマートフォンを使った人からするとAndroidスマートフォンは最低というイメージが根強く残っています。しかしiPhoneはその時代でも動作が早く安定していました。ただiPhoneを使いたいならiPhoneを独占的に販売していたソフトバンクに乗り換えるかSIMフリーのiPhoneを使うしかありませんでした。それでもiPhoneに憧れてソフトバンクに乗り換える人も多くソフトバンクは大幅に契約者を伸ばしました。このことを踏まえながらこの記事を読んでいただければと思います。
日本でのiPhoneのシェア率は異常です。
これは2022年時点で世界のスマートフォンのシェア率です。1位はSamsungで27.94%、2位がAppleで27.68%、3位がXiaomiで12.18%となっています。残念ながらSonyは圏内に入っていません。
こちらが2022年時点で日本のスマートフォンのシェア率です。1位はApple63.7%、2位がSony11.38%、3位がSamsung6.42%となっています。4位はUnknownとありますが、恐らくはAmazonなどで売っている中華スマートフォンのようなメーカー名が分からないようなものがここにまとめられているんではないかと思います。
さて1位のAppleですが63.7%と明らかに世界と比べて逸脱した数字になっています。この背景には最初に書いた通りソフトバンクがiPhoneの独占販売をしたことにより、iPhoneに対して信仰ともいうべきブランドイメージが出来上がったことが要因だと思われます。
そう言った経緯もあり日本ではiPhoneのシェア率は高くなっています。特に女性のiPhone比率が高い理由は下の記事を読んでいただければ分かります。
なぜiPhone12 miniは不人気なのか?理由は女性が大画面のスマートフォンを好むから
しかし世界シェアと大幅に乖離しているということは様々なところで違和感を感じることになってしまいます。
日本人がiPhoneを好む身近な理由
日本人が好む店の一つが100円ショップです。ダイソー、セリア、キャン★ドゥなど様々なお店がありますが、どのお店でもiPhoneの保護ガラスやケースを販売しています。これは一例ですがiPhoneの保護ガラスやケースはAmazonなどを使わなくても100円ショップや電器屋さんにいっても数世代前のiPhoneならすぐに手に入ります。その反面、Androidの場合は100円ショップで売っていることはありませんし電器屋に買いに行ったとしてもおそらくはここ2年ぐらいの間に発売された端末しか置いていないはずです。100円ショップがiPhoneのアクセサリーを販売する理由は使っている人が多いので需要が高いこと、またiPhoneは機種数が少ないので在庫を持つ種類も少なくて済むことが理由です。
保護ガラスやケースがお手軽に手に入る
これも日本人がiPhoneを好む理由の一つだと思っています。
これからはAndroidをおススメする3つの理由
ここからが本題ですが、Androidをおススメする理由を書いていきます。
iPhoneは機種数が増えすぎた
以前は1年に1機種だけの販売でしたが、ここ数年は基本になるiPhoneの他にProやMAX、Miniといったラインナップがでるので1年に4機種ぐらいの計算で販売をされています。そうなってくると数年前のiPhoneのアクセサリーを全て在庫することは難しくなってくるのでAndroidよりもリアル店舗で入手しやすいというのはあるでしょうが結果的にAmazonなどを利用して購入することが楽になります。そうなるとiPhoneだからアクセサリがどこでも手に入るという利点はなくなります。
AndroidはiPhoneよりも高性能な機種がある
昔はiPhoneが一番高性能で安定していたかもしれませんが、最近はAndroidにも高性能なものが増えてきています。しかもAndroidのバージョンも上がりAppleのiOSと同程度の安定度とデスクトップモードなどの魅力的な機能を搭載しました。またiPhoneという枠組みにとらわれず値段が安価で高性能なもの、カメラの画質重視、ハードウェアキーボード搭載など多くの選択肢から選ぶことが可能です。特に最近ではMNP割引などで2万円程度でもiPhoneと同じくらいの性能をもった機種も販売されています。iPhoneの良いところはある程度の性能が期待できるというところですが、これはAndroidスマートフォンを購入する際にメーカーやスペックを調べておけば別に問題ないところです。
世界とのシェア率の差による誤認
日本では圧倒的にiPhoneのシェア率が高いので日本企業が作るiPhoneを除外したサービスというのは考えられませんしiPhone非対応の新規ハードウェアというのもないといっても過言ではありません。しかし世界レベルで考えるとiPhoenのシェア率は28%でAndroidのシェア率は72%と考えるとiPhone対応を優先にするのではなくAndroid対応を優先にするのが当然です。少し前にNreal Airというスマートグラスが発売されましたが実はiPhoneが非対応機種になっています。
Nreal Air対応機種 https://www.nreal.ai/compatibility-list/
※Androidのシェア率72%にしていますが、実際にはiOSやAndroid以外のシェアもあるのでこの数字にはなりません。
当然ながらiPhoneに対応していると思って購入すると非対応だったということがあり得るので注意が必要です。ただこれはAndroidでも同じで自分の機種が対応しているかの確認は必要です。しかしiPhoneだから間違いなく対応しているだろうということは通用しなくなってきています。
Androidスマートフォンをおススメする理由のまとめ
最近は上記のOCNモバイルなどで高性能なAndroidスマートフォンを定期的に大幅値引きで販売しています。特にMNP割引は大きいので新しいスマートフォンが欲しい場合はチャンスです。しかしiPhoneは高価格なものが多いのと割引対象外になっていることが多く通信料を含めると携帯に支払代金が高くなってしまう傾向があります。無理をしてiPhoneを選択するよりも今のAndroidスマートフォンはiPhoneと同じくらい安定して動作しますし高性能な端末も多いのでiPhoneからAndroidに乗り換えるのも一つの方法です。私もiPhoneは良い端末だと思いますが値段や性能、独創性を考えて実際に使っているのはAndroidです。LG V60ThinQは2画面スマートフォンですし、AstroSlide5Gはハードウェアキーボード付きの変形スマートフォン、RakutenMiniもiPhoneには存在しないほどのコンパクトモデルです。
iPhoneとAndroidを比べてもiPhoneだけが優位になっていることは今は殆どありません。AndroidスマートフォンはAndroidという点ではなくどこのメーカーでどの機種を使うかの方が重要です。しかし様々なモデルの中から自分の用途に合わせた端末を選ぶことができます。そういった意味でもiPhoneという縛りから離れた方が自分にとってベストな端末を手に入れることが可能になります。iPhoneはみんなが持っているので方が古いiPhoneを使っていると劣等感を感じて新しいモデルが欲しくなってしまいます。iPhoneは製品寿命が長いスマートフォンでバッテリーが劣化して使えなくなるか、iOSのサポートが終わるまで実用的に使えますが実際にそこまでiPhoneを使い込む人もほとんどいないのでiPhoneを数年おきに買い替えることは経済的に大きな負担になってしまいます。それを考えて一度Androidスマートフォンを使ってみてはいかがででしょうか?世界のiPhoneのシェア率が低いのもそのあたりの理由が大きいのだと思います。
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