最初に
iPhoneはどんどん大画面化の道を進み、小型端末を好むユーザーからは敬遠をされるようになりました。昔のiPhone5、iPhone5S、iPhoneSE(第一世代)などはまさにコンパクト端末と言っていいレベルでしたが、それ以降の端末では大画面化に伴う端末の大型化が始まりました。そしてPlusやMAXなどのように大画面に特化した端末まで発売されました。その穴を埋めるように発売されたのがiPhone miniでしたが…
売れなかったiPhone12 mini
なぜiPhone12 miniは不人気なのか?理由は女性が大画面のスマートフォンを好むから
かなり前に書いた記事なのですが、iPhone12 miniがなぜ不人気なのかを色々な角度から分析した記事です。
実際にiPhone12miniはAppleの予想より売れなかったようでかなり早めの段階から生産数は減らされました。もしもiPhone13でもminiが売れないようならiPhone14ではminiのラインナップから消えるのではないかと言う予測をしていましたが、今回本当にiPhoneのラインナップから消えてしまいました。
iPhoneのコンパクト端末の選択肢はiPhone12mini、もしくはiPhone13 miniの2択、もしくはAndroidへの移行という選択肢しかなくなっています。
全ては売れなかったiPhone12miniが原因と言ってもいいかもしれません。
ミニスマホとコンパクトスマホについての個人的見解
最近はSOYES XSやJelly2、RakutenMiniのようなミニスマホとも言うべき超小型端末が出回っています。その反面でiPhoneのミニシリーズのようなコンパクトなスマホは淘汰されてきているような状況です。実際にiPhoneのミニシリーズ以外でもXperiaなどはCompactというシリーズがありましたが2018年に発売されたXperia XZ2 Compactを最後に発売されていません。
個人的ミニスマホとは4インチ以下の端末で文字入力に支障が出るレベルのサイズの端末で、コンパクトスマホとは4インチから5.2 インチほどのサイズで文字入力は普通にできるが液晶が小さいと感じるレベルの端末だと個人的に分類しています。
※液晶サイズ=端末サイズといううわけではないのであくまでも目安としての話です。
おそらく、マニアックなスマホ好きな人もこのあたりで区切りをつけているのではないかと思います。
最新スペックのコンパクトスマホ不在の状況
AndroidであればXperia XZ2 Compact、iPhoneであればiPhone13miniというのがメジャーなメーカーのラインナップです。
Xperia XZ2 Compactは2018年に発売されiPhone13miniは2021年とiPhone13miniのほうが新しく性能も桁違いになっています。それでもiPhone14miniが発売されなかったということはiPhone13miniの販売台数はAppleの期待には応えられなかったということでしょう。
コンパクトスマホの最新機種 BALMUDA Phoneの失敗
2021年にBALMUDA Phoneが発売されました。液晶サイズは4.9インチで高さ123mm、横幅69mm、厚み13.7mmということで少し分厚いことを除けば十分にコンパクトでした。この端末は前評判が高くかなり期待をされていましたが、全く売れずに投げ売りをされるような状態で逆に話題になってしまうという悲しい端末です。。
個人的には売れなかったのはサイズの問題ではなく値段の問題です。ミドルスペックの端末なのに、ハイスペックモデルのiPhone13miniよりもはるかに値段が高かったということが一番の問題でしょう。
BALMUDA Phoneのスペックであれば3万円程度で購入できるレベルですが、BALMUDA Phoneの販売価格は¥10,4800円、iPhone13miniの価格が¥92,800なのでかなりの割高です。最終的にBALMUDA Phoneは¥78,000まで値下げをしましたが、手遅れでした。おそらく今後は大量に白ロムが中古で出回りコンパクトスマホ好きが購入するという流れになると思いますが、そうなってくると今後のコンパクトスマートフォンの売れ行きにも影響します。そしてこの販売結果を見て他のメーカーも冒険はできないのでしょうし、しばらく大手のメーカーからはコンパクトスマホの発売を期待するのは難しい状況だと思われます。
BALMUDA Phoneは2022年10月時点で¥30,000前後にまで値下がりをしています。そう考えるとかなりお買い得になってきた気もします。BALMUDA Phoneはミドルスペックと言われていますがXperiaXZ2 Compactのantutuベンチマークと比べてみるとそこまでの差はありません。ただ2018年発売のハイエンド端末と2021年発売のミドルスペック端末なのでそんなものなのかもしれませんが…
これはBALMUDA PhoneとXperia XZ2 Compact、iPhone13miniのAntutuベンチ―マーク結果を比較したものです。残念ながらiPhone13miniのベンチマークはV9ですが、それ以外はV8で比較しているので参考にはなると思います。
BALMUDA Phone 294921点
Xperia XZ2 Compact 358493点
iPhone13mini 765877点
この結果を見るとiPhone13miniのベンチマーク結果が突出しています。価格を考えれば相応の結果とも言えますが、同サイズのAndroid端末の約2倍のスコアというのは素晴らしいと思います。
まとめ
スマートフォンのサイズには「手の大きさ」「使い方」「収納場所」などによって好みの差が生まれます。特に大きさが変わるとバッテリー容量の少なくなる傾向がある為に連続使用時間も変わってしまいます。
特に携帯性とバッテリー容量は密接に関係があり、小さなスマートフォンが好みであってもバッテリー容量の少なさに不便さを感じて次の機種変更ではスマートフォンのサイズを見直す人も多いのが事実です。スマートフォンを2台持ちにして、RakutenMiniやJelly2のような小型のスマートフォンで通話や電子決済を使用するようにして調べ物などは大型のスマートフォンやタブレットにするという人もいますが、基本的に1台で済ませたいという人がほとんどだと思います。携帯性を重視しながら実用性も重視したいという方にはコンパクトスマートフォンをおススメします。ただ現状でメジャーで小型なコンパクトスマートフォンが欲しいならiPhone13 miniの一択になってしまうのが残念なところです。
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