Xユーザーの「電波やくざ」氏がポストした内容から一気に情報が拡散した偽基地局問題
一部では真偽不明の情報という見方がありましたが総務省のホームページにも
「偽基地局問題」についての質問が出ています。

総務省 村上総務大臣閣議後記者会見の概要 偽基地局による違法な電波発信への回答
https://www.soumu.go.jp/menu_news/kaiken/01koho01_02001438.html
ただその会見の中で、他方、都内周辺等で携帯電話サービスへの混信事案が発生していることは把握しております。現在、関係機関と連携して対応にあたっております。と詳細について述べることはしていません。
現状で「偽基地問題」で発生しているとされていること

偽基地局が携帯電話の通信を妨害して一度圏外になった後で、GSM(2G)の周波数に切り替わる。国内でGSM(2G)は使用されていないので、おそらく車載型の通信機器を搭載した偽基地局が使用されている疑いがもたれています
偽基地局への接続で受ける被害として予想されるのは
●通信内容が盗み見られる。
●個人情報が盗み見られる。
●不審なSMS(ショートメッセージサービス)などが届く
●偽サイトへの誘導(クレジットカードなどの入力をさせる)
●偽リンク経由でデバイスに不正アプリをインストール。
といった可能性があります。
「偽基地問題」への対処方法
ここで説明する方法で完全に防げるとは断言できません。しかし何もしないよりも安全だと思われます。
GSM(2G)への接続への禁止設定
一部機種は設定やアプリでGSM(2G)への接続を無効に出来ます。ただ初期設定で2G無効が設定できるスマートフォンはほとんどありませんし、アプリによる設定も難しいようです。5G優先、4G優先の設定がある端末は多いですが、それだと効果があるかは疑問です。ジャミングによる圏外は防ぎようがなく圏外後にGSMに接続させないことが重要です。
Wi-Fiをへの接続
これは信頼できるWi-Fiへの接続という意味です。自宅や会社のWi-Fiであれば信頼性が高いですが非特定多数が利用する公共WiFiやスマートフォンを親機にしたテザリングでの Wi-Fi接続であればむしろ危険です。
VPN接続を使用
通信を暗号化してしまえば安全だと言われています。しかしVPN接続しても完全に情報をすべてシャットアウトできるわけではありません。しかししないよりはマシでしょう。
不審なSMSのリンクをクリックしない。
覚えのない相手からのSMSに記載されているリンクをクリックするとフィッシングサイトへ誘導されID、パスワードだけでなくクレジットカード番号まで抜かれてしまう恐れがあるのでリンクをクリックしてはいけません。
「偽基地局問題」のまとめ

「偽基地局」の電波は出力の問題もあり、その電波が届く範囲は限られていると思われます。現状ではインバウンド(訪日客)を狙う為に大都市の繁華街で移動しながら「偽基地局」を稼働させてクレジットカード情報を盗み取るのが目的との見方があります。
過去にはパスワード入力不要のWi-Fiルーターを設置し、接続した携帯電話の情報や通信内容を盗み見るという似たような手口がありました。また一部の中国製スマートフォンでは偽基地局対策の設定があるという話もありますので、おそらく海外では数年前からあった手口だと推測できます。
どちらにしてもスマートフォンを利用した詐欺行為の手口が巧妙化していることを考えると今後は更に注意が必要です。またこういったことを考えるとOSアップデートやセキュリティアップデートが頻繁に行われサポート期間の長いスマートフォンしか使えません。 そうなると大手メーカーしか市場に残れないのではないかと思っています。
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