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キングジムに再販を願うしかない。デジタルメモ「ポメラ」が中古市場で絶滅寸前。原因は加水分解による筐体のジャンク化?

ポメラとは「メモをとる」ことを目的に開発された文房具です。スライドしながら開く折りたたみ式キーボードとテキスト入力に特化したシンプルな機能を特徴として2008年にキングジムから発売されました。

その後も画面を大型化したDM20や機能を減らしたDM5、機動戦士ガンダムとのコラボレーションモデルなど様々なバリエーションが登場しました。

2011年には折りたたみ型ではなくストレート型の新シリーズが登場しました。個人的には折りたたむことができる端末、乾電池駆動がポメラの基本だったはずなのにそこが変更になるのは大きな衝撃でした。

目次

デジタルメモ「ポメラ」誕生の理由

パソコンが普及するまでは企業ではワードプロセッサ、通称「ワープロ」という製品が数多く使われていました。ワープロとは文書の作成機能と印刷機能が一体化したものでありパソコン、プリンター、ワープロソフトが低価格化するまで各オフィスで当たり前のように使われていました。しかしパソコンの普及とともにワープロは姿を消してしまいました。そんなパソコン、スマホ普及時代にメモを打つことしかできないデジタル機器(文房具)が作られたのか?それについては開発者自身がインタビューを受けた内容がネット記事で残っていましたので紹介します。

「ポメラ」開発担当者インタビュー

https://www.kingjim.co.jp/pomera/10th/interview/index.html

このインタビュー記事を読むとポメラ開発当時のノートパソコンのバッテリー使用時間が少ないこと、専用アダプターを持ち歩くとかさばるこなど当時のモバイル事情の不満持っていたことが分かります。2025年時点ではバッテリー持続時間は解消されていますし、専用アダプターもUSB-Cへの切替でスマートフォンなどのアダプターと共用することができています。それでは今の時代にデジタルメモ「ポメラ」は売れないのか?私はそうは思いません。

2025年時点でもデジタルメモ「ポメラ」に需要があると考える理由

もともとポメラも一般に人達が購入するというよりも記者、ライターの方、小説家など日常的に文章を作る人達が購入したと思います。2010年ごろと比べるとスマートフォンも普及しているのでポメラは時代遅れと考える人がいるかもしれませんが私はそうは思いません。その理由ですが2010年頃よりも日常的に文章を作る人達が増えていると考えているからです。

それは記者やライター、小説家が増えたというわけではなくX(旧Twiter)などのSNSやブログというサービスの普及で以前比べて若者が文章を作って発信する機会が増えているからです。ただSNSに投稿するのにポメラのような機器を広げるのは手間ですし時間の無駄なのでそういった人たちに需要があるという話ではなくデジタルで文章を作る機会は昔に比べて増えていると言いたいだけです。

ポメラの供給状況

上記はメルカリで「ポメラ」「DM」で検索をかけて出てきたポメラ本体です。

DM20、DM25どころかDM5の良品も手に入らない状況です。DM5ですら料金は22,000円と定価を超えています。 上記の写真に写っているポメラもそれなりの値段ですが全てジャンク品もしくはそれに準じたジャンク品に近いポメラを1万円近く出して購入するのは悩みますし長い目で見てもあまり良い選択とは思えません。

DM200なら20,000円ぐらい出せば良品を購入することは可能ですが折りたためない、過剰スペックということで私の用途では論外です。ポメラの2桁シリーズの新機種発売もしくは再販が行われない限りはポメラの購入は諦めました。

今回は二桁ポメラシリーズに近いハードウェアを探すか手持ちのアイテムで代用することにしました。

スマートフォン+外付けキーボード

一番簡単にできる代替プランです。とはいってもポメラと同程度に打ちやすいキーボードで折りたたみ式というのが最低限のハードルです。

これば手持ちのスマートフォン+折りたたみのキーボードの組み合わせです。なんだ定番で珍しくないと思うかもしれませんがこのキーボードはポメラと同サイズのサイズの折りたたみ式キーボードというだけでなくBluetoothと有線のデュアル接続可能なキーボードです。Bluetoothキーボードをよく使う人なら分かると思いますがBluetoothキーボードは周囲の環境によってはチャタリングを起こすことがあります。その点このキーボードなら有線接続することも可能なので安心して使えます。

テキスト打ち込みに使用するアプリですがGoogleドキュメントを使用しました。Googleドキュメントであれば手持ちのスマートフォン全てで使うことができますし、PCですぐにコピーしてブログに反省することもできます。QRコードの読み込みやUSB接続などがいらないのでこの点だけはポメラよりも便利だと思います。

しかしこの組み合わせでポメラのように快適にお手軽に使えるわけではありません。漢字変換システムはポメラのようにATOKを導入していませんし、机のようにしっかりとした置き場が必要になります。またスマートフォンのバッテリーを消費してしまうのでバッテリー残量を気にする必要が有ります。そういった点ではデジタルメモだけに特化したポメラのほうが優れています。。

願わくばキングジムが改めて現状の市場分析を行い二桁ポメラの新機種を出してくれることを祈ります。以前とは違いほとんどの人がスマートフォンを持ち歩くような状況です。通信などの機能はスマートフォン側に依存することでポメラ本体側の単機能化ができるはずです。三桁ポメラシリーズは文房具というには多機能で高額になりすぎ別ジャンルのデバイスになってしまっていました。

今のスマートフォンならUSBホストケーブルで直接接続することもできるのでQRコードにこだわる必要もなくなります。市場からポメラがほとんど消えている今だから以前とは違い不人気だったDM5のように原点に立ち返ったポメラが売れる可能性もあるのではないでしょうか?

【ポメラ関連の過去記事】

予想外!突如として新型ポメラが2022年に発売された。やはりDM250はDM200の後継機だった

ポメラDM200販売終了。後継機も発表されないのでキングジムは新型ポメラの開発も終了なのかもしれない。

ChromeBookがポメラの後継機になるということを否定します。ポメラは文房具だから価値がある

本気で文章を書くだけならAstro SlideやGeminiPDAよりポメラがオススメな理由

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