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2022年最新型のスティックPCがUSBメモリサイズというのは誤解です。その代わりに処理速度は大きく進化しています。

2022年発売の最新型のスティックPCについて

私はスティックPCが発売された当初からの愛好家です。スティックPCに可能性を感じていましたが、発売当初こそ人気が出たものの、万人受けするものではありませんでした。今となってはスティックPCを必要とするのは重度のモバイルオタクか社内ニートぐらいではないかと思っているぐらいです。

 

スティックPCをわざわざ外へ持ち出しモバイルバッテリーで駆動させるようなことは普通はやりませんし、社用のPCを私用に使えないので私物のスティックPCをこっそり会社のモニターに差し込んで仕事をしているように見せかけるようなことは普通はしません。私の友人はPC切替器まで用意して偽装するようなことまでやっていたそうです。

さてそんなスティックPCですが、近年ではモバイルバッテリーでの駆動が厳しいほど消費電力が上がっています。しかしそのかわりに

●Windows11対応 ※9世代以降の新型CPU搭載

●8GB以上のメモリ搭載

●256GB以上の内部ストレージ

と以前に比べて大幅にスペックが向上しました。これは結構凄いことですが良いことばかりではなかったのでそれについて解説です。

【読んでほしい関連記事】
「Celeron J4125搭載」最新のスティックPCを買ってみました。Windows11にも対応しています。

 

筐体の大型化

購入する時に商品の写真を見て違和感がありました。しかし他の選択肢もほとんどなかったのでそこまで深く検証せずに注文した結果、実物を見て驚くことになりました。まず下記の写真を見てください。

 

左が初期のスティックPC MS-NH1です。右が今回購入した最新のスティックPCPCG02ですがHDMI端子の大きさに差があるように見えます。しかし当然ながらHDMI端子は共通規格で大きさに違いがないので本体がかなり大型化していることが分かります。

本来なら事前に気づけたはずですが、私の観察が足りずに見落としていました。ただスペックを重視する以上は選択肢はなかったので避けることはできませんでしたが…

初期のスティックPCはUSBメモリサイズのPCという謳い文句がギリギリ使えそうでしたが、最新のスティックPCに関しては小型スマートフォンサイズという謳い文句になりそうです。しかし無意味に大きくなった訳ではないので大きくなっただけの価値はあります。

 

独自規格のACアダプタ

これに関してはUSB PD対応であれば仮に消費電力が18Wや36W であっても問題はありませんが、給電の端子がMicroUSBであるにもかかわらず5V/3A というACアダプタが添付されていました。MicroUSBの規格としては5V/2.4Aが上限なので専用電源アダプタ以外を使用したり、モバイルバッテリーを使用した場合は給電能力が足りずに起動しなかったり作業中に落ちてしまうことがありました。TYPE-Cであれば上限は5V/3Aなのでそういった問題もなかったはずなんですが….. この解決には少し苦労をしました。

現状では下記にリンクのあるケーブル

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USB PDからMicroUSBで5V/3A出力してくれるケーブルを使用することで電力の問題はクリアしています。

※TYPE-CからのMicroUSB変換は正規の規格ではないということを聞きましたが、現状で電圧と電流をチェックしましたが問題ありませんでした。私の場合は充電ではなく使うときだけ給電なので更にリスクは少ないと思いますが使用する場合は自己責任でお願いします。

 

買ってはいけないスティックPC

これに関しては様々な意見がありますが、あくまでも個人的見解に基づいたものです。

Atom搭載のスティックPC

これは単純にWindows11に対応していないからです。現状でWindows10のサポート期限は2025年と決まっています。

Microsoft公式 Windows10サポート期限

延長サポートがくる可能性もありますが現時点では不確定です。そうなると2022年10月時点で購入すると約3年でサポートが切れてしまいます。それを考えるとWindows11非対応であるAtom搭載スティックPCに関しては購入するべきではありません。

※Windows11に対応しているAtomはX6000Eシリーズだけなので一般的に出回っているAtomはWindows11非対応です。

Windows11版のAtom搭載スティックPC

これに関してはAmazonでの表記間違い、もしくはWindows11を強制的にインストールしたものだと思われます。その動作には不安がつきまといますし今後のアップデート非対象になる可能性が高い為、購入はオススメしません。

低価格PCの大半を占めたAtomはWindows11非対応のCPUです。

 

電源がDC電源ポート

電源ポートがMicroUSBやTYPE-Cでなく専用DC電源ポートの場合は、専用のACアダプタ以外では使用できない可能性があるので非常に汎用性が低くなってしまいます。

 

2022年最新型スティックPCについてのまとめ

2022年最新のスティックPCを紹介しているブログもありますが、その中にあるAtom搭載機はA最新とは言えませんしWindows11非対応で今後売れる見込みのない在庫処分です。

Windows11非対応でも問題ない

少しでも価格が安い方がいい

Windows10のサポート期限よりもコンパクトさが重要

という方以外にはCeleon J4125などのWindows11対応のスティックPCをオススメします。しかしスティックPC自体が使い道がかなり限られるうデジタル機器になります。

もしもですが、自宅のテレビでYoutubeなどを見たいということであればChromeCastやFireStickなどを使うほうが簡単です。

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それでもスティックPCにこだわるというのなら下記の過去記事を参考にしてください。
「Celeron J4125搭載」最新のスティックPCを買ってみました。Windows11にも対応しています。

正直、私のような重度のモバイル依存症のような人種でなければ値段以上の価値を見出すのは難しいかもしれません。個人的にはここまで小型のPCで落ち運びが簡単なのに、バッテリ非搭載でバッテリー劣化を気にしなくていいのは大きなメリットだと思っています。特にNrealAirというメガネ型ディスプレイと組み合わせることでさらに利便性は向上しました。

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