ネッククーラーの故障の症状について
連日の猛暑日で外を歩くのも嫌になりますが、お酒を飲みに出るには徒歩で移動するしかありません。しかし私にはネッククーラーがあると持ち出したのですが電源を入れて約数秒で電源が切れてしまいました。
モバイルバッテリーが悪いのかと思いモバイルバッテリーを替えてみましたが症状は改善せず、電源がなかなか入らない、もしくは電源が入っても数秒で電源が落ちてしまいました。
ネッククーラーの故障個所についての検証
私が持っているネッククーラーはサンコーが発売したものでシリーズとしては2代目くらいの比較的初期のものです。その為、バッテリーも内蔵式ではなくモバイルバッテリーからの給電方式なのでバッテリーの寿命に関係なく本体が壊れるまで使い続けることができる商品のはずでした。
仕組みとしては単純なもので通電時にベルチェ素子がプレートを冷やす、ファンが回りペルチェ素子の裏面を冷やすというものです。ネッククーラーは首にかけて使うので、髪の毛をファンに巻き込みファンがうまく回らず安全装置で電源が落ちてしまうのか、スイッチの基盤が壊れたのか?ケーブルのどこかが断線してしまっているかのどれかだと予想されます。
これらを調べていく中で、ネッククーラーのUSB差し込み部分をモバイルバッテリー側に強く押し込むと電源が落ちずに動き続けることが分かりました。つまりUSBの差し込み部分の断線が原因ということになります。見かけ上では全く傷も破損もないのですが、モバイルバッテリーをポケットに入れて使うことで、長期間の使用でモバイルバッテリーとの接続部分に負荷がかかり、結果的にケーブル断線の原因になってしまったのだと予想されます。
ネッククーラーの断線の特定と検証
外見上では全く破損がないので、壊して断線部分を確認することにします。
まずは配線部分をカットします。
通信は必要なく電源だけなのでリード線は2本だけだと予想をしていましたがその通りでした。ただ極性がある可能性もあるので、USBの差し込み側の向きを確認した後でケーブルををカットすることにしました。しかし実際にはそこまでの心配は必要なくリード線は2色で分かれていたので端子を破壊した際に色を確認して同じところに接続し直すだけです。
また断線部分の確認ですが端子部分を丁寧に破壊して剝き出しにすると片側が断線していることが分かりました。
やはりこの部分に負担がかかるのかもしれません。
断線部分の修理について
完全に壊して中を確認したので、USB端子を再利用することは難しいのでどうしようかと悩んでいましたが、Amazonで下記の商品を見つけました。
これがあれば新しい端子にケーブルをつなぎ直すだけで修理が完了します。こんなにも数はいらないのでもう少し値段が安いのがないかと探したのですがありませんでした。今後も同じように断線することもあるかもしれないので予備として持っておくことにします。
しっかりと密封されておりしっかりとした梱包で届きました。
新しいUSB端子を取り出して中を開いたところです。この4つある端子部分の2つにネッククーラーの配線をはんだ付けすることになります。完全にはんだ付けが終わって動作確認がとれたらUSBのカバーキャップを取り付けることになるのですが、普通に合わせるだけだと外れることがあるのでしっかりと瞬間接着剤で固定することににしました。
もしも、はんだごてやはんだを持っていないならAmazonで安価に購入することができます。
まとめ
私がペルチェ素子タイプのネッククーラーを買ったのは2020年の夏でした。毎年夏に使っており4年目でしたが、使う回数や頻度から考えると早すぎる寿命でした。ただ私の購入したモデルは初期に近いモデルで仕組みが単純だったので簡単に直せるのではないかと思いチャレンジしてみました。
ペルチェ素子には寿命があります。時間ではなくON/OFFの回数で劣化すると言われておりその寿命は約10,000回と言われています。夏場に使用するとして1日10回ON/OFFしたとすれば約1000日分です。夏期に60日使用するとすれば約16年間使用することが出来ることになります。それを考えればペルチェタイプのモバイルバッテリー給電タイプは非常にコストパフォーマンスが高い可能性があります。
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