M2チップ搭載のMacBookは本当に売れていないのか?
M1チップ搭載のMacBookを発売してApple製シリコンチップの新型MacBookの性能の高さをアピールしたAppleですが、最新型となるM2チップ搭載のMacBookが予想以上に売れていないという
情報が出回り始めました。 情報ソース 韓国The Elec
要約するとAplleが1月~2月にかけてM2チップの製造を全面的に中止して3月から再開したものの前年のM1チップの半分くらいの出荷数だったということです。Apple側からはそういった情報もでていないので真偽に関しては不明ですが、今年2月の決算報告ではM2チップに優位性はあるがMacBookなどの販売見通しについては明るくないと発言があったようです。そういったネガティブな情報があふれていることからも決してM2搭載のMacBookの売上は好調ということはなさそうです。
M2搭載MacBookの何が問題なのか?大きな欠点を抱える新型MacBook
M2チップ搭載のMacBookの問題点はどこにあるかを個人的に分析して書いていきます。
価格の高さ
最下位機種のMacBookで\164,800~、MacBookPro\178,800~です。
14インチのMacBookになると288,800円と13インチに比べて2倍近く販売価格が上がっています。10万円もだせば他メーカーで最新ミドルクラスのノートパソコンが購入できることを考えれば無理にM2搭載のMacBookを購入しようという人は少数派だと思われます。さすがに14インチのMacBookの最下位機種が約30万円というのは趣味で使うには高すぎます、
BootCamp非対応
M1搭載のMacBookは当初Windowsに非対応でした。現在ではParallels® Desktop 18 for Macを使用することでM1、M2搭載のMacBookはMicrosoft公認でWindows11を使用することができるようになりました。しかし当然ながらApple純正の提供ツールではない為、購入が必要ですし今後のアップデートに不安も残ります。また従来のBootCampと違いMacOS上で動作しているのでCPUやメモリのロスがあります。
なによりもintel系のCPUではなくarm系に分類される為、動作するWindowsもarm版となり互換性に少し不安が残ります。
MacBookを購入した人でもMacOSを使わずBootCampを使用してWindowsで使っている人がどれぐらいいるのかという調査結果は見つかりませんでしたが、Macのデザインが気に入ってMacBookを購入してWindowsを使っている人、MacOSとWindowsを使い分けている人達にはBootCampは欠かせないものでした。実際に初代MacBookAirがその薄さとWindowsが動作するということでかなり話題になったのは記憶に残るほどの大事件でした。intel系のCPU採用を廃止してBootCampも廃止したことが今回のMacBookの販売不振につながった可能性はあります。
いくらデザインが気に入っても初めてのOSには不安を感じます。しかしMacOSが使いこなせなくてもWindowsを入れることが出来ます。というアドバイスがあれば購入の敷居は下がりますが現在販売されているMacBookは純正ソフトだけではWindowsをインストールすることはできません。これはかなりのデメリットのはずです。
今後のMacBookに求めるもの
最高レベルの性能は非常に魅力的です。しかし世の中の標準から外れてしまうとせっかくの性能を生かすことが出来ません。今回、M1チップ搭載のMacBookが発売された時に最新のMacBookへの買い替えも悩みましたが今回は見合わせました。その理由としてはApple製シリコンチップの性能は疑っていませんでしたが、その互換性や今後に不安を感じたからです。
実際にBootCampに代わるAppple製のWindowsインストール機能は非搭載、arm系のCPUということで互換性にも少し不安を感じます。
現状ではM3チップ搭載型のMacBookが発売されたとしても私が新型に買い替えることはありません。しかし最新のintel製CPUと最新のWindowsに対応したBootCampを搭載した新型MacBookが発売されれば買い替えを検討すると思っています。しかし自社製のシリコンチップ搭載に舵を切ったAppleがintel製CPU搭載のMacBookを発売することは永遠にないだろうと思うのが残念です。
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